水分補給の大切さ
満開の桜も終わって、夏に向かって気温が徐々に上がり、喉が渇きやすくなってきます。
我が家の庭ではこの季節から活躍するフレッシュハーブたちがすくすくと元気に育っています。
数あるハーブの中でも、ミントやレモングラスを使ったハーブウォーターは夏の最適なドリンクとして身体をいたわり、一段とパワーアップしたドリンクになります。

今回は、熱中症の予防や美容はもちろん、脳卒中、心筋梗塞、健康障害のトリガーや健康リスク要因になる事を避けるために、水分補給がいかに大切かについてです。
水分補給が健康に与える影響
人間の体は70%以上が水で構成され、水分補給が不十分である場合、様々な健康問題が引き起こされる可能性があります。以下では、水分補給が健康に与える影響について詳しく説明します。
「熱中症予防」 暑い環境下では、体内の水分が蒸発してしまい、体温が上昇するとともに熱中症のリスクが高まります。水分補給は、体内の水分を補充することで熱中症を予防することができます。
「代謝の改善」 体内の水分は、代謝に重要な役割を果たしています。水分補給により、代謝が改善され、エネルギーを効率的に使うことができます。また、代謝が良好であれば、消化器官や循環器系などの臓器の機能も良くなります。
「体液バランスの調整 」水分補給により、体内の水分バランスが調整されます。体内の水分バランスが崩れると、血液の濃度が上がり、脱水症状が引き起こされる可能性があります。水分補給により、体液バランスを維持することができます。
「腸内環境の改善」 水分補給は、便秘予防など腸内環境の改善にも役立ちます。腸内には腸内細菌が生息しており、これらの細菌が適切に働くためには水分が必要です。水分補給により、腸内環境が改善され、腸内細菌の働きが活性化され免疫機能の向上も期待できます。
「美肌効果」 水分補給により、肌の保湿力がアップし、乾燥肌やシワなどの肌トラブルを予防することができます。また、水分補給により、老廃物が排出され、肌がきれいになる効果もあります。
「疲労回復」 水分補給は、疲労回復にも効果的です。運動後に水分補給を行うことで、汗や尿とともに失われた水分を補充することができます。また、疲労が蓄積された体に水分を補給することで、血液循環が良くなり、疲労回復が促進されます。
「脳の機能向上」 水分補給は、脳の機能を向上させることもできます。脳は、体内の水分が不足すると、集中力や記憶力などの機能が低下します。水分補給により、脳に必要な水分を補充することで、ストレスの軽減や脳の機能が向上し、仕事や学習などのパフォーマンスが向上します。
「糖尿病予防 」水分補給は、糖尿病の予防にも役立ちます。水分補給により、血液中のグルコース濃度が低下し、インスリンの分泌が促進されます。また、水分補給により、体内の老廃物が排出されることで、糖尿病のリスクを下げることができます。
「筋肉の損傷予防」 水分補給は、筋肉の損傷を予防する効果もあります。筋肉は、水分が不すると、疲労しやすくなり、怪我のリスクが高まります。水分補給により、筋肉の疲労を軽減し、怪我の予防につながります。
「腎臓の機能向上」 水分補給は、腎臓の機能を向上させることもできます。腎臓は、体内の老廃物を排出するための重要な臓器であり、水分が不足すると、腎臓の機能が低下します。水分補給により、腎臓の機能が向上し、健康な腎臓を維持することができます。
このように、水分補給は健康維持に非常に重要な役割を果たしています。特に、夏場などの暑い時期は、こまめな水分補給が必要です。

具体的な水分補給の方法や目安
つぎに、水分補給の具体的な摂取の方法や目安をまとめてみました。
毎日の水分補給量について 1日に必要な水分補給量は、一般的に体重1kgあたり30ml〜40mlとされます。60kgの人であれば、1日に約1.8L〜2.4Lの水分を摂取する必要があります。ただし、運動量や気温によって必要な水分量は変わるため、個人の状況に合わせて水分補給を。
一度に大量の水分を摂るのではなく、こまめに水分を摂取することが大切です。1回に飲む水分の量は、200ml〜300ml程度が適しています。また、1時間に1回以上、水分を摂取を。
汗をかいたら水分補給を行う 運動や暑い環境下で汗をかいた場合は、こまめな水分補給が特に重要です。汗をかくことで、体内から水分が失われるため、汗をかいた後はすぐに水分補給を。
飲み物の選び方 水分補給では、糖分やカフェインが含まれている飲み物は、適量を守って摂取するようにしましょう。また、アルコールは利尿作用があるため、摂取量には注意が必要。
水分補給のタイミング 水分補給のタイミングには、以下のようなものがあります。
・食事前 満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防止する。
・食事中 ただし、過剰に飲みすぎると、胃液が希釈され、消化が悪くなる可能性があるため、適量を守って摂取。
・食事後 消化に必要な水分を摂取することで、便秘の予防にも。
・運動前 運動前の水分補給は、体内の水分バランスを整えるためにも重要です。
・運動中 運動中は汗をかくため、水分を補給しないと脱水症状に陥る可能性があります。スポーツドリンクなどの補助飲料も活用すると、運動効果が高まる場合があります。
・就寝前 夜間の脱水症状を防ぐことができます。ただし、就寝前に大量の水分を摂取すると、トイレに起きる回数が増えるため、適量摂取を。

まとめ
このように、水分補給は健康維持に欠かせないものですが、一方、過剰な水分摂取は、低ナトリウム血症 ・水中毒 ・腎機能障害のようなリスクを引き起こす可能性があるとされます。
このような症状を引き起こさないよう、適量の水分摂取、個人の状況に合わせた水分補給を心がけたいものです。(参考:厚生労働省HPなど)